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-29- 船と帆と風
成功するチームの3要素。 皆が同じ船に乗っていることを理解する。バラバラの方向には進めない。全員が同じ方向に向かうことがチームの絶対条件。チーム運営は、そこから始まる。 船には帆が立っている。帆には目的やゴールが書かれている。何の為に何に向かって皆で船を進めるのか。言わば、ビジョンが帆になっている。 風とは何か。会社で言えば社員。チームメンバーが風。帆に風が吹かないと船は進まない。社員・メンバーの一致団結した活動が帆に風を当てる。そして、船は進む。
●point 「会社は船/帆は方針/風は社員」というフレーズでチーム全員の気持ちをひとつにすることが出来れば、船は1つの方向へ全速前進することが可能となる。
2020/08/23
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-28- 木こりのジレンマ
仕事熱心な木こりが今日は10本切って来た。翌日も頑張ったが8本の結果となった。次の日は早起きして日暮れまで切ったが6本と再び減ってしまった。 困り果てた木こりは親方に助言を求めた。すると親方は「斧はちゃんと研いでいるのか?」と尋ねた。木こりは「いえいえ。木を切るのに忙しくって、そんな時間はありませんよ」と返事。 木こりは刃こぼれした切れ具合の悪くなる一方の斧で木を伐り続けていた訳。道具の問題と認識出来なかった。 目の前のことに集中するのは良いが、冷静に道具を手入れすることを忘れてはならない。
●point 道具の手入れと同時に技術を磨くことなど、万全の準備があっての成果であること。遮二無二ガンバルだけでは成果が伸びないことを訓える寓話である。 成果が伴わなくなった時は冷静に環境整理してメンテナンスすることが大事という訓えでもある。
2020/03/30
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-27- 凸凹理論
チームリーダーが心得ることは、凸凹を作ったり消したりすること。 ビジネス的に最繁忙期(稼ぎ時)と見たら、凸凹を徹底して消す。現場のメンバーが全力で業務に集中出来る環境を用意する。全力疾走に障害となるような物を排除、凸凹を消すことが最も重要。もう一歩言えば、上司は現場へ行かない。何か指示を出したり現場活動量が落ちることを避ける。この姿勢そのものが現場支援策。 一方で閑散期(需要低調時期)には凸凹を作る、あえてメンバーに障害を設ける。順風ではない時への備えとして、課題を設定して乗り越えさせる。教育時期だと認識すること。メンバーごとに次なる課題を見極める能力をリーダーが身に着けられるチャンスでもある。 状況に応じて、凸凹を作ったり消したり、これがリーダーに必要な凸凹理論である。
●ポイント 担当するビジネスの繁忙期閑散期という季節感を持つことが前提。その上でメンバーに応じた凸凹設定。メンバー以上にリーダーが育成教育の目線を強化出来る理論である。
2020/03/24
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-26- 準備
準備したのに失敗したというコメントを聞く。大抵は言い訳で、準備不十分だと自認している場合が多い。 訓読みしてみれば、本当の「準備」が分かる。 「準」は「準える」と書いて「なぞらえる」と読む。過去の成功事例や失敗例を引用・点検して、傾向を掴むと同時に同じミスを防ぐ。 「備」は「備える」と書いて「そなえる」と読む。今度は起こる状況や変化に仮説を立てて、想定外を消し尽くす。 これが「準備」というものである。当方都合のシナリオを記憶することを準備と錯覚しているから、準備した積りなのに失敗したという言い訳に行きつく。訓読みで本当の言葉の意味に到達しよう。
●ポイント 「準備」は、まず「準える」ことで過去から学んで準備する。 次に、仮説を立てて未来に「備える」ことで想定外を消し去っておく。 これで「準備」が整う。
2020/02/16
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-21- 君側の奸を討つ
君側の奸(くんそくのかん)とは、君主の側で思うままに操って悪政へ誘導する家臣や部下のこと。そういう奸臣を倒す意味で、「君側の奸を討つ」という言葉がある。 西郷隆盛が西南戦争を起こしたのは、明治天皇の君側の奸が明治政府だった例と言われる。 しかし、海外では稀だと言われる。海外では、君主そのものを倒しに動くのが一般的だとか。日本史で君主そのものを討ったのは、明智光秀が挙兵した本能寺の変だけとされる。長らく謀反人の印象だった明智光秀が、実は有能で領地で善政の領主だったことが見直されて来ている。国を思い、君側の奸ではなく君主を討つ決断した武将だという再評価。そこは大河ドラマを観るとしようか。
●point 君側の奸を討つ、良し悪しは別として日本独特の政変手段と覚えておきたい。
2020/01/28
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-20- 壷の話
ある高僧が弟子に壷を渡して、岩を入れさせた。そして問う。 「どうだ、壷は一杯になったか」賢い弟子は「いいえ」と応ずる。 そして、石を入れた。再び高僧は「一杯か」と問う。 弟子は「いいえ」と言い、砂を入れた。また問われて、次は水。 ようやく「これで一杯になりました」と言う弟子に高僧は 「では、全て壷から出して、逆の順番で入れてみよ」と言う。 水、砂、小石、ここで壷は一杯になって、岩が入らない。 「この壷が人間の能力である」と高僧の訓え。 何事も大きなモノから取り組むこと。小さなモノから取り組むと 肝心な大きな仕事が入らなくなる。 ●point ある書籍で出会った話。一日の業務スケジュールにも通じる。 キチンと仕事の段取りを組めば、一定時間に全て終えられる筈。 デスクワーカーにもフィールドワーカーにも通用する話として有効。
2013/09/23
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-19- 疾風勁草
正確には「疾風知勁草(疾風に勁草を知る)」です。 強い強風・逆風が吹く時は辛いもの。弱い草は折れる。そういう時こそ、強い草(勁草)が分かるという意味です。強風即ち困難や試練に遭って、初めて強さの真価を知ることが出来る喩えです。
●Point 経営者には座右の銘にされている方も少なくない言葉。 単に部下指導の意味だけではなく、自身の能力を知る意味でも心に置いておくべきです。
2013/09/22
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-18- 5ワーク
昔は3ワークと言って、「ヘッドワーク/フットワーク/ハートワーク」だった。最後のハートワークが重要。何事も相手の気持ちを洞察することで仕事は結果が出る。 但し、最近は5ワークと言うのが良い。上記の3つに加えて「チームワーク/ネットワーク」が入る。この5ワークになっても、やはりハートワークが肝心であることに変わりは無い。 貴方の仕事に5ワークは発揮されていますか。 ●Point 問題形式で話すと効果的です。 答えがなかなか出ない時は、「そういう方にはハローワークへ行っていただくことになります」で笑いは取れる。但し、高齢者やハンデキャップのある方を指さないように注意のこと。
2013/09/22
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-17- 10,000回の発見
エジソンが電球を発明するまでに、実験失敗は10000回以上とか。苦労したことへの問いに対して、エジソンは「10000回の失敗ではない。上手く行かない方法を10000発見したのだ」と答えたとか。 何事も上手く行くことばかりではない。成功の裏には何倍何十倍の失敗があるもの。これをポジティブに成功に向けた発見と受け止めるべし。いつも前向きに捉える為の言葉。 ●Point 偉人ほど、我々同様のミスを何十倍も経験していると心得れば、ミスに対して前向きになれるでしょう。一番落ち込んでいる時よりも、少し落ち着きが出た段階が良いタイミングの言葉でしょうか。
2013/09/22
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-15- 忍辱
忍辱と書いて「にんにく」と読みます。 あることで周囲から非難を受けても、言い訳せずジッと耐え忍ぶことを指します。元々は、六波羅密(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)の1つ。お釈迦さまは「人もし忍辱の鎧を着て戦うときは、一人の力をもって八万四千の魔軍を挫くべし」と残しています。指弾を受けた時の姿勢が大事。語れば他責を論ってしまうならば、黙って忍ぶことが人の値打ちに繋がる。なかなか出来ないことですが、後には評価される人の価値でしょうか。 言い訳して自己満足しても値打ちを下げて将来価値を下げるよりも、他責にしない姿勢が次のステップを齎す筈です。 ●Point. 中坊公平氏(豊田商事問題で活躍した弁護士。被害者への還付に獅子奮迅の活動を行ない評価されるが、住宅金融債権管理機構の債権回収で不適切な回収で責任を取る形で弁護士を廃業)が、世間から一気に叩かれた状況にあって「忍辱」を心に耐えている話が某番組で紹介されていました。 八方から責められれば誰しも言い訳したくなるもの。しかし、結果的に名誉が晴れる時を失うの意味で使うと良いでしょう。
2013/09/22
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